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火 サス パチンコ Western DigitalのデスクトップPC向けHDDのラインアップの「Caviar」シリーズは、コンシューマ向けデスクトップPC向けの「WD Blue」と、省電力と静音性能を重視した「WD Green」、そして、パフォーマンス性能を重視した「WD Black」など、ユーザーの用途に合わせて色を分けた新しいラインアップを設定している。そして、この“カラーバリエーション”に、「WD Red」という新色が加わった。
WD Redシリーズは、NASシステム向けに耐久性を向上して、かつ、消費電力を抑えたモデルだ。NASはコンシューマなどで使うクライアントPCと異なり、24時間動いたままとなることがほとんどだ。また、搭載するシステムのボディは、PCケースと違って内部の容積が少ないことから、空冷による冷却条件は不利になる。Western Digitalによれば、NASにデスクトップPC用のHDDを搭載した場合、データ損失や故障の発生リスクを高めることになるという。実際に、スペックをWD Greenの「WD20EARX」と比べると、動作環境温度が「WD20EARX」で0~60度に対して「WD Red」は0~70度と10度ほど高い。なお、同社はHDDの転送速度に影響するプラッタの枚数やディスクの回転数を公開していない。HDDのインフォメーションデータが取得できる「CrystalDiskInfo」でも不明のままとなっている。
WD RedのWD20EFRX(写真=左)とWD GreenのWD20EARX(写真=右)の仕様をCrystalDiskInfoで確認したが、ディスクの回転数などについては表示されない本体に貼った赤いラインの入ったラベルがデザインとしても印象的だ(写真=中央)。本体のサイズなど、その姿は、ほかのCaviarシリーズと同じだ(写真=右)
このWD RedシリーズはNASを生産するメーカーと共同で互換性テストを実施しているため、その厳しい運用条件に合わせて最適化をしている。最大の特徴は、大規模なデータセンターで運用するNASに最適化した「NASware」ファームウェアの導入だ。消費電力の最適化を行うほか、NASのケース内に複数のWD Redを内蔵した場合にノイズや振動を抑えることで、性能の維持や高いデータ保護を実現する。
NAS、および、RAID環境における高い耐久性も重要で、MTBF(平均故障間隔)が標準のデスクトップ用HDDより高い設定となっている。例えば、WD Greenシリーズの「WD20EARX」では、MTBFが30万時間なのに対し、WD Redシリーズは100万時間という、実に3倍以上の時間を設定している。
Westren Digitalは、WD Redのラインアップに3モデルを用意する。容量1Tバイトの「WD10EFRX」(実売価格は8500円)、容量2Tバイトの「WD20EFRX」(実売価格は9980円)、容量3Tバイトの「WD30EFRX」(実売価格1万5000円)で、この実売価格と容量の関係は、現時点でWD Greenシリーズの667Gバイトプラッタ採用モデルとほぼ同じとなっている。
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